沖縄の海ブドウ
従来の薬と食品の両方の役割を果たし、一般的に消費される食品にはサツマイモ(果肉、皮、葉)、ニガウリ、複数の緑葉野菜、ショウガ、ウコン、 よもぎ、コショウ、そしてカロテノイドを豊富に含む海産物(海藻等)が挙げられます。これらの多くは多くの年齢関連の疾病の発生の原因となる2つの要因である酸化ストレスと炎症を軽減するというアンチエイジング特性を持っています。
チャンプルースタディ
有名な「チャンプルースタディ」は2005年によって等々力英美博士によって沖縄の野菜の医学的効果を調査するために開始されました。別のフェーズではアメリカの民間ボランティア間で食事介入を行うことで伝統的な沖縄野菜の消費量を増やすことが人間の健康に与える影響を調査しました(左の画像)。それ以来、チャンプルースタディは進化を遂げ、現在では小学校で若い世代の食習慣を向上させるために栄養バランスに関して子供やその家庭に教育を行っています。実際、初期の結果では子供や保護者の栄養に関する知識の向上は野菜の摂取量の増加につながる、という結果を示しました。 (Asakura et al. 2017 PMID: 28576447)。
KOCOA(最適な認知的老化の鍵)調査
KOCOA調査は日本の沖縄県在住の80歳以上の健康なボランティアを対象として継続中のコホート研究です。KOCOA調査では健康的な認知的老化を説明する鍵となる要因を検証することを目的としています。これはドッジ・弘子教授がリーダーを務める沖縄の琉球大学大学院医学科とアメリカのオレゴン州ポートランドのオレゴン健康科学大学のレイトン・エイジング・アルツハイマー病センター間の共同研究です。KOCOA調査ではプラズマアミノ酸、食事頻度アンケート、代謝に関するアセスメント、炎症マーカー、そしてMRIの古パネルを含めた豊富な栄養素マーカーなどのリソースを活用しています。